🐾勉強会などから知りえた情報、お役に立ちそうな事を紹介していければと思います(^ⅴ^)🐾

 

🐾狂犬病予防注射🐾

狂犬病は、日本では1956年(昭和31)以降の発症はありませんが近隣諸国では蔓延しています。日本では輸入検疫を行っていますが、犬猫など一部の哺乳動物のみの対象のため、侵入防止対策が万全とはいいきれません。

狂犬病予防法に基づき、91日齢以上の犬の所有者は市町村への登録と年1回の狂犬病の予防注射が義務付けられています。

毎年春に、狂犬病集団予防注射が行われています。登録済の場合は自治体からこの時期に予防注射のご案内はがきが送付されます。案内はがきを持参してお近くの集会所など集合注射に参加されるか、掛かりつけの動物病院で接種してください。

 

集合注射では多くのワンちゃんが集まります。ワンちゃん慣れ、人なれ、その場に慣れている子か様々です。

ご自宅のワンちゃんの性格も考慮にいれ接種場所を選択されると良いと思います。

持病を持っていたり、高齢、健康に不安がある場合は、動物病院で相談されて下さい。

 

🐾犬フィラリア症(犬糸条虫)🐾

クロフィラリア(蚊の幼虫)をもった犬を蚊が吸血しその蚊が再び犬を吸血するとその犬に感染します。

【感染】

①フィライアに感染している犬を蚊が吸血すると、蚊はミクロファラリアに感染します。

 蚊にとってもミクロフィラリアは外敵なので、蚊の免疫系の攻撃を受けるが生き残ったミクロフィラリアは、蚊の体内で

 10~14日位かけて感染能力のある幼虫に成長します。

 第一期幼虫・・・ずんぐりソーセージ様で運動性低い

           6日位で脱皮

 第二期幼虫・・・細長い形態。運動性増す

           3日位で脱皮

 第三期幼虫・・・感染能力持つ。全長1㎜、高い運動性

 

 蚊を成人男性に例えると、ミクロフィラリアは約10㎝、第三期幼虫で30㎝程になる。これが体内を動き回ってるって。。。

 ミクロフィラリアが多く感染した場合は、蚊は高い確率で死亡。。。

 

②感染幼虫をもった蚊が、犬を吸血した時に、蚊から犬の体内にミクロフィラリアが入り込みます。

③犬の体内に入った感染幼虫は2~3ヶ月皮下の脂肪の周りや筋肉などで成長し、約半年かけて心臓や肺の血管に移動して

 そこで成虫になります。

④成虫のオス(10~15㎝のそうめん状)とメス(20~30㎝のそうめん状)が揃ったときミクロフィラリアを産みます。

⑤ミクロフィラリアは血流に乗って、蚊に吸われる機会を待っています。

  *媒介能力をもつ蚊は、明け方と日没、日没時、夜間に吸血するものが多いとも言われています。

   暑い時間をさけた犬のお散歩時間だーー

 ⑤’フィラリアの成虫は、心臓の右心室・右心房・肺動脈に寄生します。

 

【症状】

*急性*

 急性心不全(肺動脈・右心室に寄生している虫体が右心室におよび三尖弁閉鎖不全がおこることによる)

 呼吸促進・呼吸困難・頻脈・不整脈

 血色素尿(赤血球が破壊され、コーヒー・醤油のような赤褐色の尿

 =緊急手術対象=

*慢性*

 軽い咳・運動を嫌がる・食欲低下・毛艶がなくなる

 →進行→呼吸荒く・運動後失神・貧血・腹水・血色素尿

 肺動脈に寄生することから、肺動脈が硬くなり心不全・肝硬変・腎不全等臓器の機能不全

 

【予防】

 幼虫が心臓へ移動する2~3ヶ月の間で幼虫を殺滅します。

 蚊が飛ぶようになって1ヶ月後から蚊が居なくなって1ヶ月後までが投薬期間です。

 毎月投薬する内服薬/スポットタイプの外用薬・年一回の注射と予防薬はさまざまです。その子にあった方法を獣医さん

 と相談のうえ予防してあげて下さい。

 毎月投薬するお薬の場合、前年に1回でも投薬忘れがあった場合は獣医さんにお伝え下さい。

 ミクロフィラリアに感染の有無によりお薬が変わる場合があります。

 

🐾熱中症🐾

【原因】

 人間は汗をかいて肌の上で蒸発する時に体温を下げますが、犬は足の裏の肉球以外に汗腺が少ないため舌を出してハァハァと息をすることで唾液を蒸発させて体温を下げようとします。

 湿度が高いと水分が蒸発せず、体温調節がしにくくなります。

 日差しが強い日中に限らず、日陰や家の中でも風通しが悪いと湿度が高く熱中症になる危険性があります。

 

【なりやすい犬種】

 〇肥満犬:体脂肪が熱の発散の妨げになる

 〇老犬・子犬・病気の子:体の生理機能の未発達・衰えから

 〇短頭犬種:気道も短く体温を下げる効率が悪いため

 〇北方原産:厚い被毛、生まれつき暑さに強いといえず被毛で放熱されにくい

 

【症状】

 〇ぐったりして元気がない     

 〇大量のよだれ          

 〇フラフラ歩く                   

 〇呼吸が荒い

 〇体温が高い

 〇下痢・嘔吐

 〇痙攣

 

【熱中症かなと思ったら】

 動物病院へ連絡

 連れて行く前に、体を濡らし滴り落ちる位のタオルを体にかけ、リンパの通り道(脇の下・鼠径部(ももの付け根)に保冷剤を巻いたタオルを挟むなどして応急処置を

 搬送中もウチワなどで仰ぐと良い

 体温39度以下になったら冷やすのをやめて下さい(体温低下防止)

 

【予防】

*外出時*

 〇地面のアスファルトは触って熱くないかチェック(地面近くを歩く犬は照返しによる放射熱を受けやすいです。人間が感じる5~17度も高い温度の中を歩いています)

 〇散歩は早朝か日没後

 〇出来るだけ日陰を歩くように

 〇少しの時間でも、車の中に置いて出ない

 〇キャリーバックに入れて移動時は、保冷材・凍らしたペットボトルをタオルで包み入れバック内の温度上昇予防に

 (キャリーに慣れていない子は、興奮や緊張で体温が上昇することもあります、日頃から慣れさせておきま

  しょう)

*室内*

 〇換気を良くする

 〇日の当たる窓はカーテン(遮光遮熱)を閉める

 〇水を常に置く

 〇市販のクールマット等(誤飲注意)を使用する

*室外*

 〇直射日光の当たる場所へは繋がない

 〇風通しの良い日陰に犬が居られるように

 〇コンクリートよりも土のある場所に居られる様に

 〇水を撒く

 〇常に新鮮な水を用意